2015-12-25 弔い 一羽の鳥が、人通りの真ん中で冷たくなっていた。男性二人がそれを見て立ちすくんでいた。一人の男性が、両手でその鳥のからだをそっと持ち上げ街路樹の土に還していた。人通りからどかすためではない、優しい弔いだった。それにしても、外傷がなく本当に眠っているようだった。人の間ではクリスマスの今日、その鳥はあまりに美しく死に、人の手によって葬られていった。