小鳥と鈴と、それからタワシ。

良くも悪くも1割の思考人間。いや、もしかしたら量産型女子大生。顔と性格と若さと身体とアイデアと実行力とユーモアとモノマネと女子力のなさだけが取り柄。

大型ゴミ

りゅーこんは、いわば、去年棄てたソファだ。

そのソファは、イタリア製で本革で、スペック的には申し分がなかった。

だけど、何年も使っていくうちに表面は禿げ、中の綿まで見えていた。

今はそのソファよりずっと軽い、体にフィットするソファと、安いニトリのマットレスになるソファを使っているが、かえって生活が充実している。数十年前なら高級家具が良いのかもしれないが、私にはこれらの方が良い。

りゅーこんはあくまで人間だから、少しはニーズに合わせて変わってくれると思ってた。だけど実際は、ボロボロのソファと同じ、頑として変わらない存在だった。何故私は、こんなものにすがりついていたのだろう?

私は千葉に解き放す、老害を。

そして私は、横浜で自由に生きる。

今思えば、早めに断捨離しといて良かった。家庭を築いてからでは遅い。昭和脳のイキオクレと付き合いつづけるなら、独身で結構である。もっと主体的に生きたい。

ステータスがいくら恋人持ちでも当人同士が不幸ならば、ゆいちゃんのようなセフレ止まりでも本人が幸せなほうがトータルましに思えてくる。世間体を気にするあまりに不幸を引きずるという本末転倒になっては意味がない。

とりあえず、私、再起動します。