ナンパ
慎ましく塾のアルバイトを終え、帰路につく途中だった。後ろから「ツタヤはどこですか?」と声がした。
ナンパか・・・でも、私はむげに断ることはしない。なぜならそもそも出会いがないし、ナンパしてくるような奴は案外なにか「持ってる」人が多いからだ。
うやうやしくツタヤの場所を教えた。それから案の定スペックまで聞かれ、自分語りされ。せっかく以前のナンパ男と別れてからたった4日後である。私はひょっとすれば、なにかその種の人を惹きつける負のオーラでも漂わせながら歩いているのかもしれない。
ドメスティック弁護士から、グローバル外資系へ。学歴もそうだが何より、人生の流動性が全く違う。狭く深くと浅く広くのどちらがいいとはいえないが、バカでも視野が広いほうが私の価値観とは合っているかなと思う。
しかも、初めてのバツイチだ。かなり嬉しい(笑)アリだなと思っていたのだ。バツ0のおっさんが実は一番地雷だと気づいたから。
まあここまで言っても、せいぜいセフレだが。食べ物残す人むり。