小鳥と鈴と、それからタワシ。

良くも悪くも1割の思考人間。いや、もしかしたら量産型女子大生。顔と性格と若さと身体とアイデアと実行力とユーモアとモノマネと女子力のなさだけが取り柄。

yeah

ばかなことに、私はいつまでたってもひさが好きだ。またおかしなもので、彼の何がそんなに良いのかわかっていないのに、そんな気持ちがつづいている。振ったひさ側もたぶんそうなのだろう。お互い何故ここまで惹かれるのか、いまだによくわかっていない。

また、既に3通りの関係性の試行をして、“友達’’が一番安定性が高いと結着がついている。私が復縁を、そしてひさが身体の関係を求めるよりも遥かに上回る付加価値が既にあるとしっている。だから不安なんてものは、先行きの見えなかった恋人時代よりもむしろないのだ。

なのに、どういうわけか私は理詰めで復縁マニュアルを遂行している。ひさのセックスマニュアルより冷静に、そして正確に実践されている。

いまや復縁をゴールとしていないし、やったところで100%叶うものでもないのだが、まぁ感謝と傾聴くらいならコストもかからないし相手が喜ぶことに越したことはないので、なんとなく継続しているのだ。

そんなことよりも、私はひさをやっぱり飼いたいし、尻に敷きたい。今からでもヒールで踏みつけたい。しかも、それは本人にとっての承認欲求を満たすことになる。

それだけでなく、私は常日頃彼に感謝もし、会えば話を聞いてやり、ニーズにも応える。その代わりに向こうは、指一本触れられなくても私のところへ会いに来てくれる。

お互いお金を使うわけでもなければ、性的

な欲求を満たすわけでもないのに、心の充足感があり、お互いがお互いを意識し、会いたいと思い合っている。

今までの恋人たちとの関係は、優先順位が

愛情確認という名の射精、話し合いという名の平行線の喧嘩、男の自分語り、男の趣味

食事という血も涙もないラインナップだった。

それが今や、会うこと、楽しく会話すること、一緒に食事することに集約されている。なんて完成された関係なのだろう。

触れたり、キスしたり、挿入すれば気持ちがいい。そんなほぼ全員の男女が実現できる快感よりも、私は、ただ自分の話をしているときの彼の生き生きした顔を見ているのが好きだ。女は鋭いから、私の褒める癖や傾聴力は単なるスキルだと見透かされるが、男性はそれに何一つ物申さずに乗ってくれる。ありがたいことだ。ギブアンドテイクもソフトの時代で、お金や身体ではないと思う。私は話を聴き、認めてあげる。相手はそれで気持ちよくなり、私の見た目や成長を褒めてくれる。物は自分で買えるが、会話のキャッチボールや喜ばし合いは決してひとりでは無理だ。

当初失恋で真っ暗になり手に取った復縁マニュアルであるが、いまでは関係性の定義付けではなく、本質的な信頼関係を築くためのバイブルとなっている。

ただ、変化を急にフォルテッシモに出してはロマンもなければバレバレで興ざめなので、クレッシェンドに、魅せる必要がある。

ま、とにかく。

時代が時代で、私はおそらく天職である水商売を選ばなかった。とはいえ、現在のプログラミング研修が正解かどうかもわかっていない。ただ、水商売が最高潮の時代に最高域を売り上げた人間の書き下ろしたメソッドはとてつもなく恐ろしく効果てきめんだ。かかった費用はKindleで0円。どんな自己投資やスピリチュアルよりも即日的に効いた(まぁそう言う類のものはやったことがないのだが)

まぁとにかく何がなんでもぶっ込みぶっ込まれて満たされていると錯覚していた若かりし頃に比べて、私たちはだいぶ成長した。

自分の身体で射精されるより、自分で仕入れた作法をことごとく遂行し、それにしっかり乗ってきてしっぽを振る犬のようにイキイキしてくる好きな人を見るほうがはるかに達成感があるし、気持ちが良い。

男のニーズは、手料理でも手編みのマフラーでもないことが改めてよくわかる(これもやったことがないのだが)

とにかく専属キャバ嬢たのしい。笑

きっとこの先恋人や家庭ができても、ひさの存在は誰にも代替できないし、ひさにとっての私もそう(現にそう言ってもらえたし)

タイムチケット自体はゴミだけど、ひさという存在を教えてくれたのは他ならぬここなのだ。だから感謝しなきゃな。

私はもはやこういう男女関係が終着点だと感じているから、もしお互いに他の相手が出来ても、それはオプションでしかないと思っている。

むしろひさにはもっといろんな女の人を経験して、そして私を客観視してほしい。ひさはあまりに女性のサンプルが少なすぎて、偏った女性観が非常にもったいない。女の私から見ても、いい女はいっぱいいる。変な女だっていっぱいいる。あまり、初彼女や私や情報を答えにしないでほしいなとは正直思う。

たぶんこの先私は正しいベクトルでさらに自己満足と相手のニーズを兼ねたいい女になっていくとおもう。そして、男女の関係もエッセンスとして少しすると思う。それでも長期戦で、すぐに復縁やセフレ化はしない。それが本質でもゴールでもないからだ。もう少し他の女を経験させて、余裕を持ってもう少し待つ。戻ってこなければ、私もそこまでだったのだ。仕方がない。別に振り切ってフリーを謳歌もしないし、恋人を必死に探すこともない。こういう実験や息抜きのバランスは難しいが、同時にたのしい。醍醐味ともいえる。

早い話、これは実験である。私がやすにされたことの真逆で、さらに高度な知識を実践すると自分と相手はどう変わるか。まぁいい方向にしか行かないのは確実だが、なるべく使えるものは使うに越したことはない。

そういったソフトな面を磨きあげることは、きっとこれからもあかるい。

そんなわけでふた晩連続こんなことで夜更かし。ねます。笑